園生活が始まると、「お友達との距離感」に悩む場面が少しずつ出てきますよね。
仲良くしたい気持ちが強くてグイグイ近づいてしまったり、逆に声をかけられると急に黙り込んでしまったり…。
「どうしてそんな行動になるんだろう?」と戸惑うこともありますが、実はそれも、子どもなりにコミュニケーションを取ろうと頑張っているサインなのかもしれません。
ただ、相手を驚かせてしまったり、うまく関われずに距離ができてしまったりすると、親としては少し心配になりますよね。どうサポートすればいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、保育士経験のあるベビーシッター・えむ先生に、「お友達との距離感がつかみにくい子への関わり方」についてお話を聞きました。
相談内容|距離感がうまくつかめないとき、どうすれば?

息子はお友達と遊びたい気持ちはあるのですが、距離感がうまくつかめません。
近くに行きすぎたり、急におもちゃを触ったりして相手を驚かせてしまうことがあります。
一方で、声をかけられると固まってしまい、うまく返せないことも。
関わりたい気持ちはあるのに、うまく行動にできていない様子です。
どうサポートすれば、無理なくお友達と関われるようになるのでしょうか?
えむ先生のアドバイス|こう考えてみては?
Q1. 幼児期に“距離感がつかみにくい”のはよくあること?
「この年齢ではよく見られる姿ですよ」と、えむ先生。
幼児期はまだ、相手との距離感や関わり方を経験の中で学んでいる途中。近づきすぎたり、逆に距離を取りすぎたりするのは、自然な成長の一部だそうです。
とくに「仲良くしたい」という気持ちが強い子ほど、どう関わればいいか分からず、行動が極端になってしまうこともあるとのこと。“うまくできていない”ではなく、“学んでいる途中”と捉えることが大切です。
Q2. 家庭でできる「距離感」の練習方法は?
「距離感は家庭でも十分に練習できます」とのこと。
たとえば、親子のやり取りの中で、「相手や相手のものに対する距離感」を少しずつ伝えていくことが大切だそうです。「相手の気持ち」を意識する声かけを増やしていくことで、外での行動にもつながっていきます。
具体的には、こんな声掛けがおすすめです。
- 「これはママのものだから、勝手に触らないよ」
- 「使いたいときは“貸して”って聞こうね」
- 「急に取られたらびっくりするよね」
また、「お友達が好き」「使いたかった」という気持ちはしっかり受け止めた上で、
“相手の気持ちを一緒に想像する”関わりがポイントとのこと。
家庭の中での積み重ねが、そのまま外での距離感につながっていきます。
Q3. 園や先生と連携してできるサポートは?
園と家庭で様子を共有することがとても大切ですとのこと。
園ではどんな関わり方をしているのか、どんな場面で困っているのかを知ることで、家庭での声かけや関わり方もより具体的になります。
また、先生と一緒に「どんなサポートが合っているか」を考えていくことで、無理のない関わり方が見えてくるそうです。
たとえば、
- 園での様子をこまめに共有してもらう
- 家での様子も先生に伝える
- 共通の声かけや関わり方を意識する
一貫した関わりが、子どもの安心感にもつながるそうです。
Q4. 子どものペースを尊重しながら見守るポイントは?
「基本は見守りつつ、必要な場面でサポートすることが大切です」と教えてくれていました。
すぐに介入しすぎると、自分で学ぶ機会を減らしてしまうこともあるため、まずは子ども同士のやり取りを見守ることが基本とのこと。
ただし、トラブルになりそうなときや、主張が強くなりすぎているときには、やさしく言葉を添えてあげるのがおすすめです。
- 「お友達もまだ使ってるみたいだね、少し待ってみようか」
- 「順番で使えるといいね」
- 「びっくりしちゃったかもね」
また、物理的な距離感についても、実際に「これくらいだとどう感じる?」と一緒に体験しながら伝えていくと、少しずつ理解が深まるそうです。
“伝える”と“見守る”のバランスがポイントですね。
◆えむ先生からのコメント
「距離感は、一度教えたらすぐ身につくものではなく、経験を重ねながら少しずつ育っていくものです」と話してくれていました。大切なのは、できていない部分だけでなく、関わろうとしている気持ちそのものを認めてあげることです。
焦らず、少しずつ。子どものペースに合わせて関わっていきたいですね。
実際にやってみた|アドバイスを試してみて感じたこと
わが家でも、息子がお友達にぐっと近づきすぎたり、急におもちゃを触ってしまったりすることがありました。
そのたびに「ダメだよ」と注意するだけになってしまっていたのですが、今回のアドバイスを受けて、声かけを少し変えてみました。
意識したのは、「相手の気持ちを一緒に考えること」。
「急に取られたらびっくりするよね」「貸してって聞いたらどうかな?」といった声かけを繰り返していくうちに、少しずつ立ち止まって考える様子が見られるようになりました。
すぐに変わるわけではないですが、“行動を止める”から“気持ちを考える”に変わったことで、私自身も落ち着いて関われるようになった気がします。
まとめ|距離感は“経験の中で育つもの”
お友達との距離感がつかみにくいのは、決して特別なことではなく、成長の途中でよく見られる姿です。
だからこそ、すぐに正解を求めるのではなく、日々の関わりの中で少しずつ伝えていくことが大切です。
家庭での声かけや、園との連携、そして見守る姿勢。
その積み重ねが、子どもにとって安心できる土台になっていきます。
同じように悩んでいるワーママさんの参考になればうれしいです。










