朝の登園前、「ママ聞いて!」と楽しそうに話していたのに、いざ園に着くと急に黙り込んでしまう。
先生に声を掛けられても、うつむいたまま答えられない。そんな姿に、思わず「さっきまであんなに話してたのに…」と戸惑ったことはありませんか?
家では元気いっぱい、よくしゃべるタイプなのに、外では急に恥ずかしがり屋になる。
この“ギャップ”に、どう関わればいいのか悩むワーママはとても多いと感じています。
「このままで大丈夫?」「自信がないのかな?」と心配になる一方で、無理に背中を押すのも違う気がする…。
そんな揺れる気持ち、きっと多くの方が経験しているのではないでしょうか。
今回は、保育士経験のあるベビーシッター・えむ先生に、恥ずかしがり屋で人前で話せない子へのサポートについてお話を聞きました。
相談内容|恥ずかしがり屋の気持ち、どう受け止める?

ママ友からの相談です。
家ではよく話すのに、園ではとても恥ずかしがり屋な娘。
先生の質問に答えられなかったり、お友達の前で話すのを嫌がったりすることが続いています。
親としては「もう少し自信を持ってほしい」と感じつつも、無理に話させるのは逆効果なのではと迷ってしまう…。
そんな中で、「恥ずかしい」という気持ちをどう受け止め、どんなサポートをすればいいのか悩んでいる、とのことでした。
えむ先生のアドバイス|こう考えてみては?
Q1. 人前で話せないのは“性格”だけの問題?
「“性格だから仕方ない”と決めつけなくて大丈夫ですよ」とえむ先生。
人前で話せない背景には、もともとの気質だけでなく、環境の変化やその日の気分、周囲との関係性など、さまざまな要因が関係しているそうです。特に園は“家とは違う社会”。緊張したり様子をうかがったりするのは自然な反応です。
家庭と園での姿が違うのは当たり前と捉えることで、親の見方もぐっと楽になります。
Q2. 無理に話させるのは逆効果?親ができる声かけは?
「無理に話させる必要はありません。むしろプレッシャーになることも」とのこと。
大人が「話してほしい」と思うほど、子どもは“できない自分”を意識してしまいがち。
それよりも、まずは“その場が楽しい”と感じることが大切だそうです。
大人自身が楽しんでいる姿を見せることで、子どもは安心して一歩踏み出しやすくなります。
- 「楽しそうだね、一緒にやってみる?」
- 「ママが先にやってみるね」
- 「言えなくても大丈夫だよ、そばにいるね」
無理に促さなくても、安心できると自然と声が出てくることもあります。
Q3. 小さな“成功体験”を積ませる工夫は?
「まずは“できた”をたくさん感じることが大切です」とえむ先生。
いきなり人前で話すことを目標にするのではなく、もっと小さなステップから。例えば「先生にあいさつする」「お友達のそばに行く」などでも立派な挑戦です。
親が一緒に関わりながら、“できた経験”を積み重ねていくことで、自信につながっていきます。
また、先回りして失敗を避けすぎないこともポイント。
少しのチャレンジを見守ることで、「やってみよう」という気持ちが育っていきます。
Q4. 園や先生と相談するときのポイントは?
「家庭での様子をしっかり共有することが大切です」と教えてくれました。
家ではよく話すことや、得意なこと・好きなことを伝えることで、先生も関わり方を考えやすくなります。
園と家庭で視点をすり合わせることで、より一貫したサポートができるようになります。
- 「家ではこんなふうに話しています」
- 「こういう場面が苦手なようです」
- 「少しずつ慣れていけたらと思っています」
“できていないこと”だけでなく、“できていること”も共有するのがポイントです。
◆えむ先生からのコメント
恥ずかしがり屋な子にとって、「恥ずかしい」と感じる気持ちはとても自然なものです。
それを無理に変えようとするのではなく、まずはその気持ちを認めてあげることが大切です。
また、「ママも昔こういうとき恥ずかしかったよ」といった大人の経験談を伝えるのもおすすめ。
子どもは「恥ずかしいのは自分だけじゃない」と安心し、自分の気持ちを受け入れやすくなります。
“できるようにする”ことよりも、“安心していられること”が先。
その積み重ねが、少しずつ自信となって表れていきます。
焦らず、その子らしいペースを大切にしていきましょう。
実際にやってみた|ママ友の変化から感じたこと
今回のアドバイスをママ友に共有したところ、「無理に話させようとするのをやめてみた」と話してくれました。
これまでは「ちゃんと答えなきゃだめだよ」と声をかけてしまうこともあったそうですが、最近は「言えなくても大丈夫だよ」「ママも恥ずかしいときあるよ」と伝えるようにしたとのこと。
すると少しずつ、園での様子にも変化が見られ、先生に小さな声で返事ができた日もあったそうです。
「大きく変えようとしなくてよかったんだ」と、ママ自身の気持ちも軽くなった様子でした。
子どもだけでなく、親の関わり方が変わることで見える景色も変わるのだと感じました。
まとめ|その子のペースが“ちょうどよさ”
恥ずかしがり屋であることは、決して悪いことではありません。
それは「慎重に周りを見ている力」でもあります。
大切なのは、無理に変えようとするのではなく、その子のペースで少しずつ“できた”を増やしていくこと。
「話せない」ではなく、「今は準備中」と捉えるだけで、親の気持ちもぐっと楽になります。
焦らず、比べず、その子らしい成長を見守っていきたいですね。
同じように悩んでいるワーママさんの参考になればうれしいです。。









