幼稚園に通うようになり、少しずつ「お友達との関わり」が増えてきた息子。
休日にはクラスの子と一緒に公園で遊んだり、自宅でおもちゃを出して遊ぶこともあります。
でも現実は、いつもニコニコ仲良く…というわけにはいきません。
おもちゃの取り合いになったり、「貸して!」が言えずに泣いてしまったり、些細なことで喧嘩になったり。
そんな場面を目の前にすると、親としては「どこまで関わるべき?」と悩む瞬間が多々あります。
子どもの成長の一環とは分かっていても、他の親御さんの前だとつい焦ってしまうことも。
「これって放っておいていいの?」「でも今は止めるべき?」と、判断に迷う場面、ありますよね。
今回は、保育士経験のあるベビーシッター・えむ先生に、「お友達とのトラブルに親はどう関わればいいか?」についてお話を伺いました。
今回の相談内容|親はどのタイミングで介入する?

年少の息子が休日にお友達と遊ぶと、しばしばおもちゃの取り合いや口喧嘩になります。
「子ども同士で解決する力を育てたい」という気持ちはあるものの、見守るだけでは収まらないことも…。
一方で、親がすぐに割って入ると「ママが助けてくれる」と学んでしまうのでは…という不安もあります。
「親同士が同伴しているとどうしても気を遣ってしまう。我が子を信じて見守りたい。でもトラブルが大きくなる前に介入もしたい。」
そんなバランスの難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。
えむ先生のアドバイス|こう考えてみては?
Q1. 年少さんがお友達とぶつかるのは“よくあること”?
「“自分の気持ちを人に伝える力”を育てる時期なので、ぶつかることは自然なことですよ。」と、えむ先生。
年少さんはまだ「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を切り分けて考えることが難しい時期。
おもちゃを取ってしまったり、「イヤ」と言えずに泣いてしまうのも、まさにその発達段階の表れです。
たとえば、
- 「○○くんもそのおもちゃで遊びたかったんだね」
- 「貸してって言いたかったけど、うまく言えなかったんだね」
といった風に気持ちを代弁してあげると、少しずつ言葉で伝える力が育ちます。
「喧嘩=悪いこと」と捉えず、“成長のチャンス”と考えて見守る姿勢が大切だそうです。
Q2. 親が介入するのはどんなタイミング?
手が出てしまったり、泣きが長引いたときは介入のサインだそう。
一時的なトラブルなら子ども同士に任せてもOKですが、叩く・押すなど安全が脅かされる場面では大人の出番。
また、「ケンカが長引く」「泣き止まない」場合も、子ども自身が気持ちを整理できていないサインなので、フォローが必要です。
- 「どうしたかったのか」
- 「何がイヤだったのか」
- 「どうしたらよかったのか」
といった問いかけで、子どもの気持ちを言葉にするサポートをしてあげると良いそうです。
「無理に仲直りをさせる必要はありません。“お互いに気持ちを伝えられた”だけでも十分です。」とのこと。
Q3. ケンカをきっかけに学べることもある?
「ケンカの中には、たくさんの学びが詰まっています。」と、えむ先生。
子どもは、トラブルを通して次のようなことを少しずつ学びます。
- 自分の気持ちを知る
- 相手に伝える練習をする
- 思い通りにならない葛藤を経験する
- 相手の気持ちを想像する
つまり、喧嘩を避けるよりも、喧嘩のあとをどうサポートするかが大切なんですね。
「“どうしてイヤだった?” “今度はどうしたい?”」
と声をかけ、気持ちの整理を手伝ってあげましょう。
“思い通りにならなくても大丈夫”と感じられることが、心の成長につながります。
Q4. 親同士で一緒に見守るときの気をつけ方は?
まずは見守る。そして、我が子にも注意する姿勢を持っておくこと。
つい相手の子をフォローしたくなりますが、大人同士で解決してしまうと、子どもは「自分の気持ちを言っても意味がない」と感じてしまうことも。
そのため、あくまで子ども主体で話を整理していくことが大切です。
- ケンカが長引いたら「どうしたら良かったと思う?」と一緒に考える
- 「イヤ」「貸して」などの言葉を練習する
- 無理に仲直りさせず、後からフォローを忘れない
◆えむ先生からのコメント
子ども同士の関わりは、まさに“小さな社会のはじまり”。
思い通りにいかない経験を積むことで、子どもは少しずつ「伝える力」や「我慢する力」を身につけていきます。
親としては、泣いている姿を見ると胸が痛くなりますが、焦らず、根気よく見守ることが大切です。
そして、トラブルのあとには「ちゃんと気持ちを言えたね」と努力を認めてあげることを忘れずに。
「上手に遊ぶ」よりも、「気持ちを言葉にできる」ことを目指していけたら十分です。
実際にやってみた|アドバイスを試してみて感じたこと
えむ先生のアドバイスを意識して、公園でお友達と遊ぶときも少し距離を取って見守るようにしてみました。
以前ならすぐに割って入っていた場面でも、まずは子どもたちのやり取りを観察。
すると、息子が「いま使ってるよ」と自分の気持ちを言葉で伝えられるようになっていて、驚きました。
もちろん、すぐにうまくいくわけではありません。泣いたり怒ったりする日もあります。
でも、「ちゃんと伝えられたね」「イヤって言えたね」と声をかけることで、少しずつ自信がついてきたように感じます。
そして何より、親である私自身も“待つ力”を学んでいるような気がします。
まとめ|ケンカも成長のチャンスに
お友達とのトラブルは、決して避けるべきものではなく、人との関わりを学ぶ貴重な経験。
大切なのは、すぐに解決することよりも、子ども自身が気持ちを整理し、伝える力を育てることです。
ケンカのたびに成長していく子どもたちを、あたたかく見守っていけたらいいですね。
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