フルタイムで働きながら子育てをしていると、一日を「ちゃんと回す」ことに意識が向きがちです。
仕事も、家のことも、頭の中はいつもタスクでいっぱい。
そんな毎日の中で、ふとクスッと笑えるのが、
息子の言い間違いを聞いたときです。
語彙はずいぶん増えてきましたが、まだまだ子ども。
あと数年もすれば、きっと言わなくなってしまう。
そう思うと、今だけの愛おしい言い間違いだなと感じます。
最近の言い間違い
息子はパウ・パトロールに出てくる「エベレスト」というキャラクターがお気に入りなのですが、ずっと 「エレベスト」 と呼んでいます。
エレベーターを「エベレーター」と言うのは、子どもによくある間違いですよね。私の息子はエレベーターは正しく「エレベーター」と言えますが、同じクラスのお友達は「エベレーター」と言っていたそうです。
それを聞いて、なるほど、引っ張られる方向はいろいろなんだなと思いました。
お砂場のことは、なぜか 「おすばな」。
ポップコーンは 「ポックコーン」。
毛虫は 「けむむし」。
スマートスピーカーに話しかけるときは、「OK,Google」が 「おっけーぐるぐる」 になります。ちゃんと呼びかけているつもりなのに、少し回ってしまう感じが可笑しくて、聞くたびに思わず笑ってしまいます。
中でも特に印象に残っているのが、幼稚園のイベントで先生が鬼の格好をしていた日のことです。
その様子を、息子は
「先生、鬼のつもりしてた」
と言っていました。
おそらく言いたかったのは「鬼のフリをしていた」。
でも、「つもりしてた」のほうが、“なりきっていた感じ”や、その場の空気まで伝わってくる気がします。
また、ふとしたときに言われた「どういたまして」。
「どういたしまして」と言いたい気持ちは伝わるのに、少しだけ足りない。
でも、その不完全さがやさしく響きました。
「間違い」のはずなのに、ちゃんと理由がある
大学時代、言語学を専攻していたこともあり、こうした言い間違いはとっても興味深いです。
適当に間違えているというより、知っている言葉や音のルールを使って、自分なりに組み立てているように感じます。
- エレベスト → エレベーターに引っ張られる
- ポックコーン → 音のリズムが整理される
- おすばな → 言いやすい形に並び替えられる
- 鬼のつもり → 「つもり」という感覚をそのまま使う
大人から見れば「間違い」でも、子どもの中では、ちゃんとした理由がある。そう思うと、聞いていて面白く、つい観察したくなってしまいます。
言い間違いは、わざわざ直さなくてもいいらしい
こうした言い間違いは、基本的には成長とともに自然に修正されていくので、わざわざ直さなくても大丈夫らしい、と聞いたことがあります。
たしかに、気づいたら正しい言葉を使うようになっているものも多く、今しか聞けない表現なのだと思うようになりました。
今だけの言葉を、楽しめる余裕を
言い間違いは、いつの間にか消えていきます。
「ポックコーン」も
「おっけーぐるぐる」も
「どういたまして」も、
きっとそのうち聞けなくなる。
忙しい毎日の中で、ちゃんとできないことに目が向きがちなとき、こうした言葉に救われることがあります。
今日も完璧じゃないけれど、
それでも悪くない一日だった。
そんなふうに思える瞬間を、大事にしていきたいです。


