「トイレ行こうか」と声をかけると、「いかない!」「出ない!」と即答。
さっきまで平気そうだったのに、数分後には「出ちゃった…」なんてこと、ありませんか?
朝のバタバタしている時間や、外出前、寝る前など、「今行っておいてほしい」というタイミングに限って拒否されると、ついイライラしてしまいますよね。
かといって無理やり連れていくのも違う気がするし。。。
“行かせたい気持ち”と“無理はさせたくない気持ち”の間で揺れるこの問題、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、保育士経験のあるベビーシッター・えむ先生に、「トイレを嫌がる子への関わり方」についてお話を聞きました。
相談内容|トイレに行かないと言われたとき、どうすれば?

4歳の息子は、「トイレ行こう」と声をかけると「出ないから」「あとで行く」と言って嫌がります。
そのまま様子を見ていると、結局間に合わず漏らしてしまうことも…。
園では問題なく行けているようなのですが、なぜか家では拒否モード。
無理に連れていくと泣いてしまうし、放っておくと失敗してしまう。
どこまで促すべきなのか、どんな声かけがいいのか悩んでいます。
えむ先生のアドバイス|こう考えてみては?
Q1. トイレを嫌がるのはよくあること?理由は?
「この年齢のお子さんにはよく見られる姿ですよ」と、えむ先生。
4歳前後は、自分のやりたいことに集中できるようになる時期。遊びに夢中になっていると、「まだ大丈夫」「今は行きたくない」という気持ちが強くなることも多いそうです。
また、お子さんによっては、トイレに対する不安や違和感、タイミングをつかむのがまだ難しいなど、心理的・身体的な理由が重なっている場合もあるとのこと。
まずはこんな視点で見てみるのがおすすめです。
- どんなタイミングで拒否が強く出るか
- 遊びに集中しているときかどうか
- 失敗が続いている時期ではないか
「なぜ嫌がるのか」を知ることが、対応の第一歩になります。
Q2. 無理やり行かせるのはNG?声かけのコツは?
「“無理に行かせる”という関わり方はあまりおすすめできません」とのこと。
無理やり連れていくと、「トイレ=嫌なこと」というイメージが強くなり、さらに拒否が強くなることもあるそうです。
その代わりに大切なのは、日常の中で自然に行ける流れをつくること。
食後や外出前など、決まったタイミングでトイレに行く習慣を作っていくと、「行くもの」として受け入れやすくなります。
また、こんな声かけも効果的だそうです。
- 「遊んでる途中でも、行きたくなったら行っていいんだよ」
- 「出る前に教えてくれると助かるな」
- 「今行っておくと安心だね」
“やらせる”ではなく、“気づけるようにする”関わりがポイントです。
Q3. 家でできる“トイレが楽しくなる工夫”は?
「トイレに対して前向きな気持ちが持てる工夫をしてみましょう」と話してくれました。
たとえば、お気に入りのキャラクターの踏み台を置いたり、できたときにシールを貼れるようにしたりと、“行きたくなるきっかけ”を作ることが効果的です。
ただし、毎回おもちゃを持ち込むなど、「遊ぶ場所」になりすぎてしまうのは注意が必要とのこと。トイレはあくまで“用を足す場所”として、役割の切り分けを大切にすることもポイントです。
取り入れやすい工夫はこちらです。
- トイレに好きなシールや小物を取り入れる
- 「できたらシール」などの小さな達成感を用意する
楽しさとルールのバランスを意識すると続けやすいです。
Q4. 成長に合わせた“見守り方”のポイントは?
「声かけの頻度と距離感も大切です」と教えてくれていました。
ある程度タイミングで行けるようになってきたら、「行きたくなったら自分で行こうね」と、少しずつ見守るスタンスに移行していくのがおすすめだそうです。
一方で、失敗が続いている場合は、声かけのタイミングや頻度を見直すことも必要。関わり方は、そのときの状態に合わせて柔軟に変えていくことが大切です。
意識したいポイントはこちらです。
- 声をかけすぎていないか見直す
- 成功体験を積めているか確認する
- 失敗が続くときはタイミングを調整する
また、親が神経質になりすぎないことも大切とのこと。
「失敗は誰にでもあるもの」と捉えて、着替えを準備しておくなど、余裕を持てる工夫をしておくと気持ちもラクになります。
◆えむ先生からのコメント
「トイレの問題は、できるようになっていく途中の大切なステップです」と話してくれていました。
うまくいかない日があっても、それは決して後退ではなく、その子なりに成長している過程。
また、ママが焦ったり不安になったりすると、その気持ちは子どもにも伝わりやすいもの。
“できている部分”に目を向けながら、少しずつ自信を育てていくことが大切だそうです。
無理に進めるのではなく、その子のペースに合わせて関わっていきたいですね。
実際にやってみた|アドバイスを試してみて感じたこと
わが家でも、「トイレ行こう」と言うと全力で逃げられる時期がありました。
そのたびに追いかけて、説得して…というやり取りに、正直かなり疲れていたのですが、今回のアドバイスを受けて、関わり方を少し変えてみました。
まず取り入れたのが、“予告すること”と“遊びの要素を入れること”。
「このエピソードが終わったらトイレ行こうね」と伝えておいたり、「トイレまでよーいどん!」とゲーム感覚にしたりすると、思った以上にスムーズに動けることが増えました。
また、「行かない」と言われたときも無理に連れていくのではなく、「じゃああとで一緒に行こうか」と一度受け止めるようにしたところ、親子ともにストレスが減ったように感じます。
“戦う時間”ではなく“流れを作る時間”に変わったことが、大きな変化でした。
まとめ|“行かせる”より“行きたくなる”工夫を
トイレを嫌がるのは、決して珍しいことではなく、成長の一過程。
だからこそ、無理に行かせるのではなく、“行きたくなるきっかけ”を作ることが大切です。
また、「行かない」という言葉の裏には、タイミングがわからない、遊びを止めたくないなど、子どもなりの理由があります。その気持ちに少し目を向けるだけでも、関わり方は変わってくるはずです。
同じように悩んでいるワーママさんの参考になればうれしいです。









