子どもがモノを投げる――。
これは、わが家で最近とくに気になっている行動です。
仕事から帰宅し、シッターさんに息子の様子を聞こうとした瞬間、突然おもちゃをバンッ!
怒っているのか、かまってほしいのか、ただのイヤイヤなのか…。理由がわからず、どう対応すればいいのか戸惑っています。
こういうとき、叱るべき?それとも、ほかにアプローチがある?
同じように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回の相談内容|モノを投げてしまう息子への対応が難しい…

3歳の息子が、気に入らないことがあるとおもちゃを投げてしまいます。
とくに、私が仕事から帰ってきてシッターさんに「今日どうでしたか?」と話し始めると、それが気に入らないのか、わざとらしくモノを投げて注意を引こうとすることがよくあります。
「危ないよ」「やめようね」と声をかけても、なかなか伝わらず…。
時には無視してやり過ごすこともありますが、モヤモヤが残ったままになることもあります。
こんなとき、どう関わるのが正解なのでしょうか?
えむ先生のアドバイス|こう考えてみては?
Q1. モノを投げる子どもの行動、どう受け止めたらいい?
「まずは、“投げる”という行動の背景に注目してみましょう」と、えむ先生。
モノを投げるのは、感情の発散手段として行われることが多いそうです。
「子どもにとっては、物を投げることで気持ちを出していることも。ストレスが溜まっているサインかもしれません」とのこと。
つまり、モノを投げるのは“気持ちを伝えたい”というメッセージ。
頭ごなしに叱るのではなく、まずは気づいてあげることが大切なんですね。
Q2. 叱ってもやめない場合、どんな声かけや対応が効果的?
「“やめなさい!”とだけ言っても、なかなか子どもには届かないことが多いんです」と、えむ先生。
そんなときにおすすめなのが、「気持ちを代弁してあげる声かけ」です。
たとえば――
「嫌だったんだね」
「もっと遊びたかったのかな?」
「悔しかったんだね」
このように、子どもの内側にある気持ちを言葉にしてあげることで、「わかってもらえた」という安心感につながり、気持ちが落ち着きやすくなるそうです。
また、危険な行動の場合は、声色や表情を変えてしっかりと制止を。
「それは危ないよ」と伝えるときは、なぜ危ないのかも説明してあげると、子どもも少しずつ理解していけます。
加えて、危ないものは子どもの手の届くところに置かないなど、環境を整えることも大切です。
こうした対応を繰り返していくことで、適切な行動が少しずつ身についていきます。
Q3. ママが話している時に投げるのは、嫉妬や甘えのサイン?
ママが誰かと話しているときにモノを投げるのは、「自分を見てほしい」「かまってほしい」というサインかもしれません。
「ママが自分以外のことに集中している」と感じると、不安になる子もいます。
そんなときは、無理にすべてに応えようとしなくても大丈夫。
「今はこれを終わらせてからね」「次は一緒に積み木しようね」と、先に約束しておくだけでも、子どもは安心しやすくなるそうです。
ママ自身も自分のペースを保ちながら、無理なく気持ちを伝えられる関わり方を見つけていけるといいですね。
Q4. 投げた後にどんな対応をすれば、落ち着きやすくなる?
まずは、子どもの気持ちを受け止めることが大切です。
抱きしめて背中をトントンしたり、少し静かな場所へ一緒に移動するのも効果的です。
そのあとで、【Q2】で紹介したように「嫌だったんだね」「悔しかったのかな?」と気持ちを代弁する声かけをすることで、安心しやすくなります。
こうした関わりを重ねる中で、少しずつ感情のコントロールも育っていくのだそうです。
◆えむ先生からのコメント
子どもがモノを投げたときは、感情的にならず、「ストップ」「投げないよ」と優しく、でも毅然と伝えることが大切です。
強く叱りすぎたり、逆にスルーしてしまうと、「やってもいいんだ」と誤解してしまうことがあります。
最初はうまくいかなくても、大人が根気よく続けていくことで、「投げる」行動は少しずつ落ち着いていきます。
また、「投げたら望みが通る」という形にならないよう注意しましょう。
物で気をそらしたり、機嫌を損ねないようにと顔色をうかがいながら危険な行動を黙認してしまうのはNGです。
危険がない場面では、すぐに反応せず、感情が落ち着くまでそっと見守ってみるのも一つの方法です。
そのうえで「嫌だったんだね」と気持ちに寄り添う声かけを重ねていくことで、子どもは少しずつ安心できるようになります。
外遊びやボール遊びなどで体を動かし、しっかり発散する時間をつくることも、心の安定につながります。
焦らず、繰り返し、根気よく。 小さな積み重ねが、子どもの心の育ちにつながっていきます。
実際にやってみた|アドバイスを試してみて感じたこと
えむ先生のアドバイスを受けて、いくつかの声かけや対応を試してみました。
たとえば、物を投げてしまったときにまず抱っこして落ち着かせてみたところ、それだけで少し表情がやわらぎました。
息子を見ていることを伝え、「おもちゃを投げたくなる気持ち」に共感するだけでも、息子の態度が変わってきたのを実感。
行為そのものはいけないことだと伝えつつ、気持ちはしっかり受け止める。
そのバランスを意識するだけで、こちらの関わり方にも変化がありました。
もちろん、すぐに劇的に変わるわけではありません。
でも、「なんでこんなことするの?」から「そうか、こう感じていたのかも」と、視点が変わったことは大きな一歩でした。
まとめ|少しずつ“伝わる”関係に近づけたら
小さな子どもがモノを投げるのは、自分の気持ちをうまく言葉にできないときのサインかもしれません。
だからこそ、叱る前に「この子は今どう感じてるんだろう?」と立ち止まることが大切だと気づかされました。
完璧な対応じゃなくても、日々の声かけや関わり方を見直すだけで、親子の関係は少しずつ変わっていく。そんな希望を感じられた1週間でした。
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